msumimz's diary

RubyにJITコンパイラを実装する個人プロジェクトの情報発信ブログです。

githubにプロジェクトを作成

今まではwww.ruby-lang.orgからv2.1.0のソース一式をtar.gz形式でダウンロードして手元でいろいろいじっていたのですが、そろそろコードを書き始めています。今後のバージョン追随のためにも、MRIソースコードとはなるべく独立するようにしていますが、多少は直接変更する必要がある部分もでてきました。そこで、早めにgitプロジェクトを作って差分管理することにします。

といってもgithubにあるMRIレポジトリからフォークしただけです。まだまとまって動くものはないので、コミットは何もしてません。
http://github.com/msumimz/ruby

レポジトリからcloneしたコードをビルドするにはbisonとsedが必要になります。Windowsでもセットアップできますが、面倒なのでCygwinでビルドしてしまいます。一度必要なファイルが作成されれば、以後はWindowsでもbisonなしでビルドできます。

以下のコマンドで、何も考えずにビルドできてしまいます。

autoconf
./configure
make

ただし全部ビルドすると時間がかかります。RDocのビルドが始まった時点で止めてしまいました。探せば必要なファイルだけ作成するmakeターゲットもあるのでしょうが、調べるのが面倒です。

[~/work/rbjit/ruby]$./ruby -v
ruby 2.1.0p0 (2013-12-25 revision 44417) [x86_64-cygwin]

できているようです。

さて、せっかく作ったCygwinrubyですが、目的は達したので消してしまいます。

make clean

ここからVisual Studio版のビルドです。今まではCygwinのシェル上で実行していましたが、Visual Stduioコマンドプロンプトを立ち上げます。こちらも作業は簡単で、以下のコマンドを入力すればビルドできます。

win32\configure.bat
nmake
C:\Users\msumi\Documents\work\rbjit\ruby>ruby -v
ruby 2.1.0p0 (2013-12-25 revision 44417) [i386-mswin32_100]

無事できました。

これに以前作ったVisual Studioのプロジェクトファイルをコピーして終わりです。フォルダ構成が変わったので、*.vcxprojを直接修正しました。